ティータとカスプ街『行商ねこ、ごあいさつする』

今日は、はいいろの雲をみながら、しんこきゅうです。

 

しょうにんの ねこが

きょうは かがやく よぞらで ごあいさつです。

じまんの ぼうしを とって ぺこり。

ぼくは 星ねこ なのにゃ。

じまんの ぼうしに くびわ。

このまちが だいすきなのにゃ。

やさしさと きぼうに あふれてるからにゃ。

これからも たくさん たくさん しあわせの ほしを

おとどけするにゃ。

 

そう いうと 星ねこは きょうも お仕事です。

今日も 幸せいっぱいの 一日に なるといいです。

~おしまい~

ティータとカスプ街『行商星ねこしあわせ運び』

カスプ街では、星がたんじょうすることを、

「幸せのしるし」としておりました。

 

なにかにゃ?

みちの むこうから

しょうにんの ねこが やってまいりました。

きょうは みなさまに しあわせの おすそわけにゃ。

しょうにんの ねこは

かごいっぱいの ほしくずを

みちゆくひとに くばりました。

その ほし ひとつひとつは かがやいて

てに にぎると ほんのり あったかでした。

あなたにも あげるにゃ。

 

ねこは おどりながら みちを あるいていきます。

その すがたは みちゆくひとの こころに

きっと きっと あたたかく うつっていたでしょう。

~おしまい~

 

ティータとカスプ街『ふーやん 自己紹介をする』

こんにちは。たごみほです。

少しずつ、秋の足音がカタコトと

聞こえてきているような気がします。

明け方のスーッとした小さな風に、

少しだけぶるっとしました。

 

「あの……」

ふと ふりむくと おおきなからだの やさしそうな おとこのひとが

「これ、おとしましたか?」

そのてにあったのは ちいさな ちいさな おまもり。

「あ、あの……」

「わすれものです。」

すると そばにすわっていた おんなのこが

「あっ! それ わたしのよ。」

いそいで おまもりを うけとります。

ふーやんは おんなのこの そばに すわっていた おかあさんに

「わ、わたくし こういうものです。」

いそいで ふところから めいしを とりだしました。

おかあさんは ふふふ とわらって いいました。

「このカフェで ふーやんを しらないひとなんて いやしないよ。」

「いつも しんせつで やさしい そんな すがたを みているわ。」

「ありがとうね ふーやん。」

ふーやんは てれくさそうに あたまを かいて にっこり。

おんなのこも おかあさんも そして ふーやんも。

ふふふ にっこりです。

~おしまい~

ティータとカスプ街『ほしくずカフェ』

月がやさしく微笑みかけてくれているような、そんな夜ですね。

さぁ 今夜の おはなしのじかん はじまります。

 

『カスプ街』 それは 星空に一番近い街 なのです。

『カスプ』とは、そんな 星たちに愛された 街にいる

星空を 駆ける 星馬のこと なのです。

 

そんな カスプ街の 夜に にぎわっている カフェが ありました。

お店の名は 『ほしくずカフェ』。

こころあたたまる カフェの 店員さんと お手伝いしてくれる お友達。

ここはそんな 皆に愛される カフェなのです。

店員さんは 4人。

今日は カフェの パティシエの 女の子。

ミネアちゃん』を 紹介します。

毎日 おいしい お菓子や 飲み物を ありがとうね。

「私に まかせておいてちょうだい。」

元気な 声が かえってきました。

「あ、また ふーやんが 困っている 人を 助けているわ。」

「明日は きっと ふーやんが 来てくれるわよ。」

ミネアちゃん ありがとうね。

                     ~おしまい~