おはなしのじかん『ようこそ!! おはなしのじかん』

~絵本作家たごみほのおはなしのじかん~

『ようこそ!!おはなしのじかん』

ぽっぽぽ ぽっぽぽ ゆうびんが きたよ。

あら はとの ゆうびんやさん こんにちは。

どんな おてがみかしら…

だれから だろう…

えほんが すきな おんなのこかしら。

それとも もりの どうぶつかしら。

ぴぴ ぴぴぴ

ぴーちゃんが あそびに きてくれました。

いつも あそびに きてくれて ありがとうね。

これ きのみよ。

ぴーちゃん ありがとうね。 はんぶんこ はんぶんこ。

ぴぴぴっ とっても おいしいね!!

それから いくぶんか じかんが すぎました。

あっ!! もう こんなじかん。

おしごと おしごと えほんの おしごとの じかん。

えんぴつもって かみを よういしなくっちゃね。

ぴーちゃん ありがとう。 またね。

えんぴつを すらすら すらり。

えのなかの おとこのこが わらいます。

さくらが ひらひら ひらり。

たごみほの まわりにも ふわっと かぜが そよいで きました。

たごみほさん たごみほさん。

えがいた おとこのこと にっこり おしゃべり。

つぎは どんな おはなし つづくのかなぁ。

たのしい たのしい おはなしができる じかんです。

よるに なりました。

たくさんの ひとが つきあかりに てらされて

めを とじながら おはなしを きいています。

たごみほの おはなしのじかん きょうも はじまっています。

ものがたりが よぞらに きらきらと ながれます。

~おしまい~

ティータとカスプ街『ふーやん 自己紹介をする』

こんにちは。たごみほです。

少しずつ、秋の足音がカタコトと

聞こえてきているような気がします。

明け方のスーッとした小さな風に、

少しだけぶるっとしました。

 

「あの……」

ふと ふりむくと おおきなからだの やさしそうな おとこのひとが

「これ、おとしましたか?」

そのてにあったのは ちいさな ちいさな おまもり。

「あ、あの……」

「わすれものです。」

すると そばにすわっていた おんなのこが

「あっ! それ わたしのよ。」

いそいで おまもりを うけとります。

ふーやんは おんなのこの そばに すわっていた おかあさんに

「わ、わたくし こういうものです。」

いそいで ふところから めいしを とりだしました。

おかあさんは ふふふ とわらって いいました。

「このカフェで ふーやんを しらないひとなんて いやしないよ。」

「いつも しんせつで やさしい そんな すがたを みているわ。」

「ありがとうね ふーやん。」

ふーやんは てれくさそうに あたまを かいて にっこり。

おんなのこも おかあさんも そして ふーやんも。

ふふふ にっこりです。

~おしまい~